理事・修繕委員の方へ


section_a_photo01工事が完了した後のお引き渡しの際に、「感謝状」をいただくことが少なくありません。「太陽さんのおかげで、無事に完了することができた」と、うれしいお言葉をいただきます。そのときのお客さまの笑顔、なんと晴れ晴れしていることか…。その笑顔に出会うたびに、この仕事を続けてきてよかったと思います。

そして、そこにたどり着くまでのお客さまのご苦労が偲ばれます。時折、修繕委員を選出せず、理事の方がそのまま進めようとされる管理組合さまがいらっしゃいますが、任期切れや業務の集中を防ぐために、理事会の下部組織に専任の修繕委員会を設置することをおすすめしています。

建物も、立地も、ご要望も、同じものはありません。
適切な調査がよい大規模修繕の第一歩です。

建物は一棟ごとに歴史や環境が異なります。お客さまのご要望もひとつとして同じものはありません。なのに、調査もせずに修繕計画を立てようとする設計事務所や施工会社がいます。その逆に、やたらと大げさな装置を使って、調査を行う会社もいます。これは一見、よいことに感じますが、お客さまの要望も確かめずに行うことではありません。

確かな調査・診断ノウハウがあれば、大がかりな装置を使わずとも十分に建物の現状を把握することができるのですから…。トラブルを防ぐためにも、わからないこと、常識で考えておかしいことは、どんどん質問するようにしてください。

 

管理組合はヒエラルキーのない横並びの組織。
いつも痛感するのは「納得」の大切さです。

誠意のある会社であれば、専門用語などで煙にまかず、わかりやすくご説明する努力をするはず。それが理事・修繕委員のみなさまのご負担を軽減する大きな一助となることを知っているからです。その姿勢が顕著に現れるのが、提案書かもしれません。誰にでもわかりやすく提案していくのは、骨が折れます。手間がかかります。かくいう弊社の社員も夜を徹して提案書をつくっています。それだけに、適当に済ます会社が少なくないのです。はたしてその施工会社に、誠意や熱意があるか。まずは提出される提案書をよく見て判断してください。

 

数えきれないほどの工事を担当させていただき、
多くの理事の方にお会いしてきました。

gaikan名のある大手ゼネコンもいます。無名の会社もいます。同じような工事をするのだから、有名な方がよいと思いがちですが、小回りが利く無名の会社の方が誠実な仕事をする例は、この業界には山ほどあります。見積の安さで選ぶのも問題。受注したいばかりに、品質を犠牲にして無理な価格を提示することがあります。といって高額だからよいとは限りません。要はバランスなのですが、お客さまにそれを見極めるのはとても難しいと思います。

だから、名前や価格に惑わされず、その会社の「人となり」を見てほしいのです。お客さまがよい施工会社と出会われることを、心から願っています。